2008年7月9日水曜日

里仁(りじん)第四-六

──────────────────────────────────────────
子曰、我未見好仁者惡不仁者、好仁者無以尚之、惡不仁者其爲仁矣、不使不仁者加乎其身、有能一日用其力於仁矣乎、我未見力不足者、蓋有之乎、我未之見也

子(し)曰(のたま)わく、我(われ)未だ仁を好む者、不仁(ふじん)を悪(にく)む者を見ず。仁を好む者は以て之に尚(くわ)うる無し。不仁を悪む者は、其(そ)れ仁を為す。不仁者をして其の身に加えしめず。能(よ)く一日(いちじつ)も其の力(ちから)を仁に用いること有らんか、我未だ力の足らざる者を見ず。蓋(けだ)し之(これ)有らん、我は未だ之を見ざるなり。

先生がいわれた、「私は、未だ仁を好む人も不仁を憎む人も見たことがない。仁を好む人はもうそれ以上のことはないし、不仁を憎む人もやはり仁を行っている、不仁の人を我が身に影響させないからだ。もしよく一日の間でも、その力を仁のために尽す者があったとしてごらん、力の足りない者など、私は見たことがない、あるいは[そうした人も]いるかも知れないが・・・・、私は未だ見たことがないのだ」
──────────────────────────────────────────
■コラムは後日記載する

0 件のコメント: