2008年7月9日水曜日

八佾(はちいつ)第三-二十一

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哀公問社於宰我、宰我對曰、夏后氏以松、殷人以柏、周人以栗、曰、使民戰栗也、子聞之曰、成事不説、遂事不諌、既徃不咎、

哀公(あいこう)、社(しゃ)を宰我(さいが)に問う。宰我対(こた)えて曰く、夏后氏(かこうし)は松(まつ)を以てし、殷人(いんひと)は柏(はく)を以てし、周人(しゅうひと)は栗(くり)を以てす。曰く、民(たみ)を戦栗(せんりつ)せしむるなり。子(し)之を聞きて曰わく、成事(せいじ)は説(と)かず、遂事(すいじ)は諫(いさ)めず、既往(きおう)は咎(とが)めず。

哀公が[樹木を神体とする土地のやしろ]社のことを宰我におたずねになったので、宰我は「夏の君は松を使い、殷の人は柏(ひのき)を使い、周の人は栗を使っています。[周の栗は社で行う死刑によって]民衆を戦慄させるという意味でございます」と答えた。先生はそれを聞くといわれた、「できたことは言うまい、したことは諌(いさ)めまい。[これからはこんな失言をくりかえさぬように。]」
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■コラムは後日記載する

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